定家、紫式部、業平たちは、どんな恋をしていたのだろう?数百年の時を経て花開く、歌人たちの恋物語。超訳百人一首 うた恋い。

うた恋い。便り

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用語集

用語集

  • 百人一首全和歌

作中で登場する代表的な用語や百人一首の全和歌など、
知ると『うた恋い。』の世界をより深く楽しめる情報を掲載しました。

妹背(いもせ)
夫婦。
伊良虞(いらご)
愛知県の伊良湖岬。一説に伊良湖岬の西方沖、三重県志摩郡の神島ともいわれている。
歌垣(うたがき)
男女が集会し歌を掛け合うことによって求愛する行事。
衛士(えじ)
左右衛士府・衛門府に配属されて宮廷の警護に当たった兵士。
烏帽子(えぼし)
元服した男のかぶりもの。
隠岐(おき)
隠岐諸島。古くから流刑地として知られる。
麻続王(おみのおおきみ)
伝承不詳の人物。日本書紀によると罪により因幡に流されたとあるが、万葉集には伊良湖に流刑される悲しみを詠った和歌が残っている。
歌壇(かだん)
歌人たちの世界。
管弦(かんげん)
雅楽を演奏すること。また、詩文・和歌に対して「音楽」のことを指していう。
漢詩(かんし)
中国の古典詩、およびその形式によって日本でつくられた詩のこと。
漢籍(かんせき)
漢文で書かれた中国の書物。
官途(かんと)
役人としての職務、地位のこと。
官吏(かんり)
役人。
皇后宮(きさいのみや)
本来、皇后は1名だけであったが、990年、一条天皇が藤原定子を皇后に冊立するにあたり、すでに円融天皇の皇后として藤原遵子が在位していたにもかかわらず、先帝の皇后と今上の皇后は併存しうるものとして、2人の皇后の並立が強行された。両者を区別するため、遵子を「皇后宮」と称し、定子を「中宮」と称した。その皇后宮・藤原遵子は公任の姉である。
妓女(ぎじょ)
女舞(おんなまい)をおこなう女性。
気付け(きつけ)
気力を与えること。またそのための薬や酒など。
後朝の文(きぬぎぬのふみ)
男女が一夜を共にしたあと、男性から女性に宛てて送っていたとされる恋文。
公達(きんだち)
親王など皇族の人々や上流貴族の子弟のこと。
今上(きんじょう)
今の天皇。
公卿(くぎょう)
最上層の役人。
蔵人頭(くろうどのとう)
天皇の秘書的役割を果たす蔵人所の官職。
家司(けいし)
平安中期以降、親王家・内親王家・摂関家・大臣家・三位以上の家で、家政の事務をつかさどった職。
遣唐使(けんとうし)
唐(とう/現在の中国)に学び、その文化、仏教の教えを持ち帰るため、日本が派遣した使節。
元服(げんぷく)
男子の成人を示すものとして行われる儀式のこと。
更衣(こうい)
天皇の妃の地位の一つ。天皇の妃は、中宮(一人)、女御(複数)、更衣(複数)の階層があり、更衣は最も位が低かった。
後宮(こうきゅう)
天皇の后妃が住む場所。
国風(こくふう)
その国や地方特有の風俗・習慣。
御幸(ごこう)
上皇・法皇・女院の外出。
御座所(ござしょ)
天皇など高貴な人の居室。
五節舞(ごぜちのまい)
収穫を祝う宮中儀式である大嘗祭や新嘗祭で、「大歌」に合わせて4~5人の舞姫によって舞われる舞。
近衛府(このえふ)
官職のひとつ。内裏の警備や、皇族や高官の警護も担当した。
才媛(さいえん)
高い教養・才能のある女性。
斎宮(さいぐう)
古代から南北朝時代にかけて、伊勢神宮に奉仕した斎王の御所またはそこで祭祀に奉仕する巫女。斎宮は未婚の内親王または女王の中から選ばれ、退下した後は生涯独身でひっそりと暮らすものが多かった。
賀茂の斎院(かものさいいん)
賀茂神社に奉仕する未婚の皇女。退下後も生涯独身を貫くのが常。
三十六人撰(さんじゅうろくにんせん)
藤原公任が、編さんした私撰集。柿本人麿から中務まで三十六人の歌人の和歌が選ばれている。
参内(さんだい)
内裏に参上すること。
詞華集(しかしゅう)
美しい歌などを集めた書物のこと。
色紙形(しきしがた)
詩歌などが書かれた色紙。
辞世(じせい)
この世に別れを告げること。死ぬこと。
除目(じもく)
現在でいう人事異動のようなもの。平安中期以降、京官、外官の諸官を任命することをいう。またその儀式自体である宮中の年中行事を指し、任官した者を列記した帳簿そのものを指す(除書ともいう)。通常、春と秋の年二回行われ、春の除目、秋の除目という。その他に小規模な臨時の除目も行われた。
入内(じゅだい)
皇后・中宮・女御となる女性が正式に内裏に入ること。
出仕(しゅっし)
勤めに出ること。
省試(しょうし)
文章得業生(もんじょうとくごうしょう/博士)になるための試験。
臣籍(しんせき)
皇族がその身分を離れ、姓を与えられ臣下の籍に降りること。一度臣籍に降下した後には皇族に復帰することは許されないのが原則であるが、皇籍に復帰する事例や臣籍として生まれながら後に皇籍に移動した例もある。
随身(ずいしん)
身分の高い貴族の護衛に当たる人。ボディーガード。
数奇者(すきもの)
風流を好む人、芸道に熱心な人の俗称。物好きな人。
摂政(せっしょう)
君主制をとる国家において、君主が幼少、病弱、不在などの理由で政務や儀式を行うことができない時、君主に代わって政を摂ること。またはその役職のこと。
僧正(そうじょう)
国の僧尼の管理を担っていた僧の最高位を指す。
大学寮(だいがくりょう)
官僚の養成機関。
大内裏(だいだいり)
内裏と諸官庁のある場所を指す。
内裏(だいり)
宮内の中心部分の天皇の居住場所を指す。御所、皇居、禁裏、禁中、大内ともいう。
太政大臣(だじょうだいじん)
飛鳥時代から明治時代まで存続した官職。律令官制の中で最高の役職。
中宮(ちゅうぐう)
皇后の住居のこと。転じて、そこに住む天皇の妃のことを指す。
皇后と同位であるが、中宮の方が実質的に正妻としての地位を持つことが多い。
長安(ちょうあん)
中国の古都で、唐代の首都。現在の西安(せいあん)。
朝議(ちょうぎ)
朝廷での会議、評議。
寵妃(ちょうひ)
君主から特に愛された夫人、妃のこと。
勅使(ちょくし)
天皇の代理として派遣される使者。
勅命(ちょくめい)
天皇の命令。
天子(てんし)
天皇。
殿上人(てんじょうびと)
天皇の日常生活の場である清涼殿南廂へ昇ることを許された者のこと。清涼殿の殿上の間に昇ることを昇殿(しょうでん)と呼び、これが許されるのは一部を除いて五位以上の官人貴族だけであった。
春宮(とうぐう)
皇太子。
舎人(とねり)
皇族や貴族に仕え、警備や雑用に従事している者やその役職。
宿直(とのい)
宮廷や役所に泊まって勤務し、警備守護などをすること。
夜間、貴人のそばに侍して不寝番をすること。
遁世(とんせい)
隠棲して世間の煩わしさから離れること。俗世間を逃れて仏門に入ること。
内教坊(ないきょうぼう)
女性による歌や踊りを教習させた場所のこと。
内侍(ないし)
内侍司(ないしのつかさ)という役所に勤める女官の総称。天皇の秘書役。
中関白(なかのかんぱく)
関白、藤原道隆を祖とする一族の呼称。
中の君(なかのきみ)
次女にあたる姫をそう通称する。
内侍所(ないしどころ)
平安時代、三種の神器の一つである神鏡(八咫鏡 やたのかがみ)を安置した所。
女官である内侍が奉仕していた。
女御(にょうご)
天皇の妃のうち、中宮に次ぎ位が高い。
任国(にんごく)
国司として任命された国。
白楽天(はくらくてん)
中唐の詩人。白居易ともいう。
坂東(ばんどう)
関東地方の古称。
百人秀歌(ひゃくにんしゅうか)
藤原定家の撰による歌集。百人一首の原撰本ともいわれている。
藤原北家(ふじわらほっけ)
右大臣藤原不比等の次男藤原房前を祖とする家系。藤原四家(南家・北家・式家・京家)の一つ。藤原房前の邸宅が兄の藤原武智麻呂の邸宅よりも北に位置したことがこの名の由来。
別当(べっとう)
朝廷の特殊な役所などの長官。
御帳台(みちょうだい)
天蓋つきの寝床。
宮仕え(みやづかえ)
宮中に仕えること。
行幸(みゆき)
天皇が外出すること。
髻(もとどり)
髪を頭の上に集めて束ねたところ。またその髪。
夭折(ようせつ)
年若くして亡くなること。
臨書(りんしょ)
書の手本を見ながら真似て書くこと。
蝋梅(ろうばい)
ロウバイ科ロウバイ属の落葉低木。
1月から2月にかけて黄色い花を付ける落葉広葉低木。
流罪(るざい)
罪人を島などの辺境の地に送る刑。
六歌仙(ろっかせん)
『古今和歌集』の序文「仮名序」において紀貫之が挙げた六人の歌人。
僧正遍昭、在原業平、文屋康秀、喜撰法師、小野小町、大友黒主を指した呼称。